700人を75年間追跡した研究からわかった「幸せな人生を送る秘訣」

現代社会では、何が重要かという優先順位をつけるのはなかなかの難題です。仕事や家庭生活を(もちろんFacebookのフィードも)維持するには、集中力をうまく振り分ける必要がありますが、それがどうしようもなく難しく感じられることもあります。

 

いつ、何を優先すれば良いのか。そのヒントを、科学から探ってみましょう。

「ハーバード成人発達研究」は75年以上にわたり、2つのグループにおける心と体の健康を追跡してきました。対象となったグループは、1939~2014年にボストンで育った貧しい男性456人(グラント研究)と、1939~1944年にハーバード大学を卒業した男性268人(グリュック研究)です。

期間がこれだけの長さに及ぶと、調査に取り組む研究者も一世代ではまかないきれません。第二次世界大戦以前から、研究チームは血液サンプルをコツコツ分析し、脳スキャン技術が登場したらそれを導入し、アンケート回答を丹念に読み込み、もちろん被験者と実際に交流して、調査結果をまとめてきました。

ハーバード成人発達研究のディレクターを務めるRobert Waldinger教授によると、重要性において、あるひとつのことが、ほかのすべてに勝っているそうです。

「75年間におよぶこの研究が明確に示しているポイントは、良い人間関係が私たちの幸福と健康を高めてくれるということです。これが結論です」

老後の資金がいくら積み立てられているか? いくつのカンファレンスに登壇して講演や基調演説を行ったか? ブログ記事を何本書いたか? フォロワーを何人獲得したか? 何社のテック系企業で働いてきたか? それらの会社で、どれだけの力を振るってきたか? どれだけの権限を与えられてきたのか?

そうしたことではなく、幸福や人生の豊かさをもたらしてくれる最大の要因は、基本的には、愛なのです。

具体的に言うと、頼れる人がそばにいるという環境には、神経系が緊張から解放される、脳の健康が保たれる期間が長くなる、心と体の苦痛が和らげられるなどの効果があることを、この研究は明らかにしています。

またこの研究は、孤独を感じている人は肉体的な健康が早くに衰え、短命である傾向が強いことも、明確に示しています。

「大切なのは、友人の数ではありません。交際相手がいるかどうかでもありません」とWaldinger教授は言います。「身近にいる人たちとの人間関係の質なのです」

つまり、こういうことです。週末になるといっしょに出かける友人が大勢いるかどうかや、「完璧な」恋人(そのようなものは存在しえませんが)がいるかどうかではなく、大切なのは人間関係の質なのです。その中に「人間関係の深さ」がどのぐらいあるのか? お互いがいっしょにいてどれくらい安心できるか? どれだけリラックスして、お互いが本当の自分を見せられるか? そうしたことが重要なのです。

この研究を1972年から2004年まで指揮したハーバード大学の精神医学者、George Vaillant教授によると、これには基礎となる要素が2つあるそうです。「1つは愛です。そしてもう1つは、愛を遠ざけずに人生に対処する方法を見つけることです」

もしあなたが(人間関係の中で)愛を見つけていても、失業したり、親や子どもを亡くしたりといったトラウマにさいなまれていれば、結果的に愛を遠ざける方向で「対処」してしまうかもしれません。

このことは 人とのつながりだけでなく、感情やストレスを処理する能力についても優先的に考えるべきであることを思い出させてくれます。今まさに苦しみの渦中にいるという方は、優秀なセラピストを見つけましょう。サポートグループに参加しましょう。ワークショップにお金を使いましょう。グリーフカウンセリングを受けましょう。人とのつながりを逃さないためにも、自己成長に頑張って取り組んでください。

なぜなら、この調査結果から明らかなように、ほしいだけのお金を手にし、仕事で成功し、肉体的に健康な状態にあっても、愛情に満ちた人間関係がなければ、結局、人は幸せにはなれないのですから。

この次、大切な人と一緒に食事する代わりにFacebookをスクロールしている時や、親友に会う代わりに残業しようかなと考えている時や、姉や妹といっしょにファーマーズマーケットに行く代わりに土曜出勤している自分に気づいた時には、違う選択もあることを思い出してみてください。

「人間関係というのは、乱雑で複雑なものです」とWaldinger教授も認めています。けれどもその一方で、自身の研究に基づいてこう述べています。

「良い人生は良い人間関係でできているのです」

 

幸せな人が持っている12の習慣

 

Inc.:夜になると、生活上の問題や、叶わぬ夢などが頭のなかに湧き上がり、欠乏感や不幸感にさいなまれることが誰にでもあると思います。そんなとき、自分はもう幸せにはなれないのだと、絶望的な気持ちになるもの。しかし、内なる恐れと向き合い、打ち勝つことができれば、あきらめていた夢を叶えることだってできるのです。また、幸せはずっと近くにあり、少しばかり変化を起こすことで、手に入るということもわかるでしょう。

以下に、私が知っている最も幸せな人たち、それから、かつてはマイナス思考にとらわれていたが、人生を充実させるべく努力してきた人たちから集めた、「幸せな人が持っている習慣」を紹介します。このうち1つでも自分の人生に取り入れれば、幸せに向かって進むことができるでしょう。それは、それほど難しいことではありません。

 

1. 肯定的かつ楽観的な見通しを持つ

人生で良くない出来事が起こるのは普通のことです。そうした出来事があなたのすべてを左右するわけではないことを理解してください。悪い状況の中にも希望を見つけるよう努力し、マイナスな思考を、プラスな思考で塗り替えてください。物の見方、考え方を変えてください。自分のなかにあるマイナスな思考に異を唱え、目の前の問題を、学びのチャンス、あるいはチャンレンジだと捉えること。何ができないかではなく、何ができるかを考えるようにします。

 

2. コントロールできることにフォーカスする

多くの人が自分ではコントロールできないことについて思い悩んでいます。「死の病におかされたら?」と「職を失ったら?」は、幸せマインドではない人たちが最もよく口にする2大心配事です。こんなことばかり考えていたら、前向きで幸せになるためのエネルギーまで吸い取られてしまいます。もし、自分がこうした不安にさいなまれているのに気づいたら、頭を切り替えて、自分がコントロールできるものについて考えるようにしてください。状況と、自らのマイナス思考の被害者になっていないで、行動を起こしてください。病気になるのが心配なら、健康的なライフスタイルを維持するように心がけてください。失業するのが不安なら、ふだんから真面目に働き、自分の仕事ぶりについて上司からフィードバックをもらうようにします。

 

3. 幸せな人たちと一緒にいる

幸せな人たちは、協力的であたたかく、気前よく与えてくれる傾向があります。こうした人たちがそばにいると、あなた自身も幸せになりやすくなります。反対に、惨めで不幸な人と一緒にいると、あなた自身も意気消沈し、自分の幸福と目標にフォーカスできなくなります。

 

4. 仕事を楽しむ

多くの人は、1日の3分の1あまりを仕事に費やします。仕事が楽しく、仕事に刺激と意義を感じている人たちは、いやいやではなく、わくわくして仕事に出かけていきます。心から楽しめて、生活費を稼げるキャリアを見つけてください。

 

5. 仕事以外の楽しみを持ち、お金の見方を変える

お金よりも時間にフォーカスしてください。多くの企業幹部が、重病にかかっていることがわかってから、私のところへやってきます。そうした状況になって彼らが欲しがるものはお金ではありません。時間です。時間の大切さをかみしめ、仕事とプライベートとのより良いバランスを見つけてください。

 

6. 他人に与える

ボランティア活動をすると、脳の報酬センターが刺激されるとともに、ドーパミンなどの神経伝達物質が放出されて気分がよくなります。私の両親は、国立多発性硬化症協会の地方支部で数年間ボランティア活動をしていました。ふたりとも、ボランティア活動で地域社会とのつながりを感じられるし、困っている人を助けられるのがうれしいと話していました。また、自分自身の問題を翻ってみたときに、たいした問題ではないと感じることができます。

 

7. 柔軟な姿勢で臨む

ベストな計画を立てても、期待通りに行くとはかぎりません。状況に合わせて柔軟に対応すれば、失意に沈むことも避けられます。

 

8. 質の高い睡眠をとり、健康的な食事をして、体を動かす

睡眠には、重要な身体機能を回復させる働きがあります。食事には、頭と体を機能させるための栄養素を供給する働きがあります。体を動かすことには、健康を保ち、抑うつを緩和し、気分を高めるために重要なエンドルフィンを放出する働きがあります。

 

9. 恨みを手放す

恨みを抱えていると、怒りが化膿し、幸せを遠ざけてしまいます。

 

10. 夢を追いかけ、現実的かつ期限のある目標を設定する

いつも何かしら新しい目標に取り組んでいれば、脳に刺激を与え続けることができます。

 

11. 人間関係を育む

大きな喜びは人との関わりの中からやってきます。

 

12. 人生を体験する

何年も前のことを考えたとき、思い出すのは当時所有していた物ですか? それとも体験した出来事ですか? おそらく後者だと思います。後々まで記憶に残るのは、所有物ではなく、体験なのです。体験を大切にしてください。そう、幸せをもたらすのも、所有ではなく体験です。旅行、アクティビティ、授業、学習、食べ物、文化など、どんなことでもいいので、外に出て、人生を体験してください。

次に気分が落ち込んだり、自分は不幸だと感じたときは、基本に立ち戻り、上のリストから1つを選んで、幸せになれる習慣を実践してださい。小さな変化でも、大きな達成と同じだけ、気分を改善することを思い出してください。

 

自分の意見がない人の6つの特徴。

自分の意見がないとダメ?対策法とは

自分の意見がない人の6つの特徴。今すぐ始められる改善法を教えます

自分の意見があっても、なかなか言い出すことができない。または、自分の意見を押し殺しているうちに、それに慣れてしまい、意見さえ持たなくなったりしていませんか?そして自分を変えたいと思いながらも、どうすればいいのか分からなくて、時間だけが過ぎていっていませんか?

この記事では、まず自分の意見がない人の特徴や原因を確認し、どのようにして自分を変えていくのか、自分の意見を持つためにすぐするべきことをご紹介します。自分を変えることは簡単ではないかもしれませんが、行動に移さなければ何も変わりませんので、頑張りましょう!

どんな特徴があるの?

自分に意見がない人は一見穏やかな良い人にも見えますが、付き合って行くうちに周りの人は疑問を持ち始めるようです。自分に意見がない人はどんな特徴や原因があるのか、一緒に確認して行きましょう。

八方美人になりがち

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自分の意見がない人の特徴として、誰にでも話を合わせることが挙げられます。自分の考えがないために、周りの人が話すことに同意し続けていると、ある日周りから「自分の意見がない八方美人」と思われてしまいます。

八方美人の人は、人に嫌われたくないと思う傾向性もあり、今まで一緒に楽しくお喋りしていた人のことさえ、他の人から悪口を言われると「そうだね~」と同意してしまうようです。そんなことをしているから、最終的には周りから信用されなくなってしまうようです。

頑張っても仕事が評価されにくい

自分の意見がない人は一見謙虚に見えます。謙虚なことはとてもいいことなのですが、自分の意見がないために、謙虚にしているとも言えます。また自分の意見を言う事により、周りの人を嫌な気分にさせてしまうのではないかと心配し、自分の意見があったとしても、言えないこともあるようです。

しかし周りに気を遣いながら仕事をしても、仕事の評価が低い人が多く、気を遣い過ぎるため、考えること自体しなくなってしまう場合もあるのです。仕事などで評価を得たいなら、時には自分の意見を言うのも大事なことなのです。

感情を表に出せないので喧嘩にならない

温厚で寛大な性格の人はなかなか人と喧嘩になりませんが、自分の恋人が、何を言っても自分の感情や意見を表に出さなければ、いつしか不満に思えて来るものです。「この人は本当は何を考えているのだろう?」と気を揉む場合もあるでしょう。

好きだからこそ本心を知りたいと思うでしょうし、たまには自分の考えを言ってくれないと、気持ちが分からず気を遣ってしまうこともあります。彼氏、彼女なら意見がぶつかり合って、時には喧嘩になることもあるでしょう。相手の意見ばかり受け入れていては、恋愛はうまくいかないものです。

怒りや驚くなど感情の起伏が乏しい

自分の意見がない人は一見穏やかに見えますが、感情の起伏がないため、物足りない性格の人と思われてしまうこともあります。自分の意見がしっかりあるから、あまり何も言わない人は、いざという時にはちゃんと自分の意見を述べることができます。

しかし自分の意見がない、もしくは言えない人は、コミュニケーション能力が乏しいことが多く、ただ相手の話を聞くだけで、共感したり、驚いたり、たまには怒ったりというリアクションが乏しい人も多くいます。そんな感情を表に出さない人と話しても、人は楽しいとは思えないものです。

何を考えているのか分からないと思われる

自分の意見がない人は自分に自信がない場合も多く、意見を持たない人もいるようです。全く自分の意見がない人はいないですが、その自分の意見さえ気付いていない場合もあります。何を言っても周りに合わせるだけなので、「何を考えているのか分からない人」と思われてしまいます。

また、自分に自信がないから、自分の意見が言えない場合もあるでしょう。「どうせ私の意見なんて言ったって…」と言う努力さえしなければ、周りにいる人は、一緒にいてもつまらない人と思ってしまうのです。

精神的な病気の場合も

他人に依存し過ぎて、何一つ自分で決めることが出来なくなる「依存性パーソナリティ障害」。生活全般を人に依存し、決めてもらうようになるので、自分で物事を判断できなくなり、自分の意見が言えなくなります。そのため、例え自分がやりたくないことでも、相手が言うことはやろうとします。

この疾患は女性に多いと言われています。依存されている方はストレスが溜まり、心の負担が大きくなることもあります。克服するためには、本人が自立心を持つように努力し、人と健全な人間関係を築けるようにカウンセリングなどを受ける必要があるでしょう。

自分の意見を持つためにするべき6つのこと

自分の意見を持ちそれを周囲に表していくのは、最初は大変なことかもしれません。しかし、自分を変えようとする時は、色々なことにチャレンジする必要があります。ここでは、どんなことをすれば、自分の意見を周囲に示していけるのかご紹介します!

無理にでも責任ある立場に自分を置く

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自分の意見や考えを持たなくてはいけない状況や立場に、無理矢理にでも自分を置いてみましょう。最初から完璧にできるはずがないのは当たり前ですし、「これでいいのかな?」と考え悩むでしょうが、それは男、女関係なくみんな同じですし、あなただけではありません。

仕事などでは特に失敗しないように慎重になりますし、成功させようと一生懸命になると思います。時には上司や同僚に意見を聞いたり、相談する必要も出てきますよね。そんな時に「あんな事をアドバイスされたな。じゃ、こういう風にやってみよう」など思考錯誤しながら進めて行くことでしょう。

このように、自分で考えながら、「自分はこういう風に思うが、どうだろうか」と最終的な判断は上司に委ね、まずは自分が考えた事を行動して行くと、充実感を得ることができますし、自分の意見を持つ訓練にもなります。

感情を表に出すように努力する

日本では、感情をなるべく表に出さないようにするのが良いと考えられがちですが、あまりに自分の感情を抑圧していると、ストレスが溜まり、精神的な病気になってしまうこともあります。長年そのような癖をつけていると、自分の感情をどのように出していいのかさえ分からなくなってしまいます。

自分の感情を出す時は、むやみやたらに出すのではなく、その感情の正当性を論理的に説明する力が必要になってきます。具体的には、自分が「どうしたいか」「どうしてもらいたか」「どうしてこういう気持ちになったのか」などを冷静に周りに伝えるようにするとよいでしょう。

好きか嫌いか言う訓練をする

物事に対してあまり感情を感じない人は、まずは「好きか」「嫌いか」を判断することから始めるといいでしょう。対象となるものは何でもいいので、好きか嫌いかを考えます。ある程度好き・嫌いのグループに分けたら、どうしてそれらが好きなのか、又は嫌いなのか考えて行きます。

例えば、色・機能・デザイン・持った感触・味など何でもいいので、好き又は嫌いな理由をハッキリ述べていく訓練をして行きましょう。

プレゼンの練習をする

プレゼンテーションをする必要がある職種の人は、場数を踏むようにして下さい。プレゼンテーションをする機会がない人は、プレゼンを真似するだけで大丈夫です。何でもいいので、物又は商品を選び、それを売り込む練習をします。

プレゼンをする時は、その物・商品に付いて深く知ることが必要になって来ますし、色々な面から観察しなくてはいけません。そしてそれを人に伝える必要があります。練習すればするほど上手にできるようになりますので、日頃から練習するようにしましょう。

ブログなどで情報発信する

ブログを書くこともおススメです。まずは自分の好きなことや得意なことを書きましょう。そして書いているうちに、新しいことに興味が沸いてきますし、自分が好きなことに気づくこともあります。

また情報を発信するようになると、情報を収集するために新聞を読んだり、本を読んだりするようになります。情報を発信することにより、発想力や企画力、アイディアが思い浮かぶようになります。自分の考えにも気付くことができますし、いろんな人のブログを読むようになると、色々な意見を知ることもできます。

心理療法を受ける

上述したように、依存性パーソナリティ障害で自分の意見がない場合は、心理療法を受けることをお勧めします。心理療法を受けることにより、依存したい気持ちを抑え、自分の信じた道を人に頼らずに生きていくようになります。

そのカウンセリングの間不安に思ったり、酷く落ち込んだりする場合は、薬を服用することも必要な時もあります。

トレーニングすれば変われる!

自分の意見がない人の6つの特徴。今すぐ始められる改善法を教えます

いかがでしたか?自分の意見がないと感じながら生きるより、自分が思っていることをちゃんと周りに述べられるようになった方が、自分に自信が付きますし、周りからの扱い方も変わって来ます。

もし悩んでいるのなら、まずはこの記事に書いてある方法を、まず一つ試してみましょう。最初の小さなステップを踏み出すことがとても大事なのです。

自尊心が低いから生きづらい?自尊心が低い人と高い人の特徴

自尊心について知ろう!

自尊心が低いと人間関係でつまずいたり、いつも不安に感じたり、自分に自信がなく人の目を気にしたりと、生きていること自体が辛く哀しいものになってしまいます。誰だって今の等身大の自分をさらけ出して、楽に生きたいと思っているのですが、それがなかなか出来ないのではないでしょうか?

自尊心が低い人と高い人の違いはいったい何でしょう?自尊心が高いとそんなに気持ちを楽にして生きていけれるのでしょうか?どうせ生きるのならば自分に自信を持ち、人生を楽しく謳歌したいですよね?!

自尊心って何?

自尊心は人間にとって大事なもの

自尊心とは、心理学定義によるところ、自己に対して肯定的で、『ありのままの自分を受け入れ、そして尊重する』態度といえます。自己肯定感は人格を形成されるメカニズムにおいて、情緒の安定にとても重要であると考えられています。

特に主体性や自信の形成において自尊心がない人は、自分自身を信用する事が出来ない為、自分自身の能力さえ疑い、何かする事ができません。自尊心の欠如は時にセルフ・コントロールができなくなり、依存症や過食症、うつ病などの精神障害を引き起こしてしまいます。

ちなみに、プライドと自尊心は類義語の様に思いますが、自尊心は、自分の人格を大切にする気持ちで、自分の思想や言動などに自信を持つ事です。プライドは、誇り、自負心で、どちらかと言うと、傲慢な性格などのネガティブな意味合いが強い時に使います。

自己愛とは違う

自己愛とは基本的に「ナルシシズム」「自己陶酔のこと」です。自己愛が強い人は「自分ほどすごい人間はいない」という自意識過剰が強くなり、行動や態度、そして発言に現れます。正しい自己評価ができず、他者からの評価を過剰に気にしてムリをし、本当の自分を出す事ができず背伸びしたり、逆に卑下したりします。

そのままの自分を受け入れ、肯定する力が弱いので、他人から受け入れられ、肯定され、大切にされることを過剰に求めます。そして人に甘え、面倒をみて貰い、構ってほしいという幼児性が表れたり、人からチヤホヤされたい、好かれたい、賞賛されたい、大切にされたいと願うのです。

自尊心が強い人は、自分の良い所と悪い所をひっくるめて自分であると肯定する事ができる人です。ありのままの自分の存在を愛おしいと思え、自身を本当の意味で大切にできる人であり、自己評価もでき、自信と安定感があります。たとえ他者から良く評価されない事があっても、そこから反省し学ぶ力があります。また、ありのままの自己を尊重できるので、ありのままの他者をも尊重できる人です。

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アダルトチルドレンは自尊心が育ちにくい

機能不全家族(親がアルコール依存症、親の不在、親からの愛情不足など、正常な家族の機能を失った家庭環境)で育った人の事を、アダルトチルドレンと言います。機能不全家族の家庭環境で育った人は、考え方や感じ方が偏っているせいで、社会に適応できないなどの問題を抱えています。

この様な機能不全家族で育つと、「自分はこうでなければいけない」などの固定観念に縛られるようになります。そして少しでもその考えから自分が外れると、自分を責めてしまいます。そして「なぜか、いつも自分に自信が持てない」という問題を抱え苦しむことになってしまうのです。

機能不全家族は自尊心が育みにくい環境なので、アダルトチルドレンは大人になるにつれ、生きづらさを感じながら生きていくようになります。そして自尊心の低さから、人間関係のトラブルを繰り返していくようになるのです。

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自尊心が低くなる原因とは

自尊心が低い原因は意外とシンプルです。それは自尊心が低い人の影響を受けて育ったからです。それはどういうことかと言うと、たとえば英才教育にこだわった親に育てられたとします。やりたくもないピアノに行かされた。自分は本当は野球がやりたかったのに、サッカーをやらされた。宿題をしないと晩御飯を食べさせて貰えなかったなど。

「ありのままの自分でいる事を禁じられた経験」があると、ありのままの自分でない仮面をかぶらざるをえなくなります。そして「〜しければならない」という強迫観念にとらわれます。親の要求を満たす為に努力し、自分の気持ちさえ分からなくなります。相手が求めている事が、自分の求めている事だと錯覚してしまうのです。

親の要求にばかり答えると、自分の気持ちを大切にできなくなります。自分の気持ちが分からないので、人と深いところで通じ合うことができなくなります。そして自分の気持ちを大切にできなければ、相手をも大切にできないのです。

自尊心が低いと愛されにくい?

自尊心が低いと愛して欲しいという欲求から、愛して欲しいと願う相手に受け入れて貰おうと、必死になります。もしあなたが幼少の頃愛情不足で育ったのなら、人から愛される事を心の底から願っているでしょう。しかし、人から愛してもらうなんて事はあり得ないと、無意識の次元で思ってしまっています。

臆病になり傷つくのが怖いので、「何かで成果を上げればその相手に受け入れられる」と、必死に気に入られるよう頑張るでしょう。自尊心の低い人は、人から認められたいと切望しているのです。そして、わがままを言っても理解し、許してくれ、受け入れてくれる人を心から求めているのです。

しかしこの欲求を受け入れてくれる他者など殆どいないので、受け入れてもらえない心の痛みは、そのまま他者に対する不信になり、距離を置くようになるのです。

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自尊心が低い人の特徴って何?

積極的に行動しない

自尊心が低いと、あまり積極的に行動しません。自分の行動を周りがどう見るか?と心配になります。周りの目が気になり行動に踏み切れず、何もしないでいたほうか無難と思ってしまうので、いつまで経っても成長できずにいるのです。

そして色んなことに挑戦しないから、いつまでも自尊心が低いままでいるというふうに、悪循環になってしまうパターンが多いです。自尊心を高めたいのならば、行動にでることはとても大事ですし、必要不可欠だということを自分に言い聞かせなくてはいけません。

相手の欲求を満たそうとする

自尊心が低いと自分のことよりも相手の事を一番に考えます。相手に喜んでもらいたいと、相手ありきで努力しますが、相手の欲求を満たす為にただひたすら頑張るので、自分の目的が見えなくなります。人に喜んでもらいたい、人の期待に答えたいと思うのは、悪い事ではありませんが、相手を喜ばす為のだけに努力をすることは問題です。

誰かを喜ばすだけに努力するだのではなく、誰かの喜んだ顔を見るのが嬉しいし、頑張った分自分に返って来るから頑張るんだというふうな気持ちになれば、自尊心を高めることができるのです。

自分を必要以上に大きく見せようとする

人は時に競争意識や社会欲の為に、大きなことを言ったりしますが、自尊心が低い人は、自分の自尊心を守るために見栄を張ったり、時には大げさな、嘘に近いはったりを言ったりする事があります。そして人に認めて欲しいがために、過剰に努力する事もあります。

実際にその形が見えるのであれば、人は「すごいね」と認めてくれるでしょうが、言葉だけでは他人にとっては何の意味もありません。人は他人より優れたところを1つでも持っていなと、劣等感で苦しくなります。劣等感を感じるとストレスになるのです。その劣等感を守るために、時に大きなことを言い、自尊心を守ろうとするのです。

自己判断ができなくて人任せ

自尊心が低いと、自分の考えを持つ事ができなくなり、他人任せになる傾向があります。自分の意見を主張するよりも、「自分は何でもいい」というふうに、人に合わせることで安心感を得るようです。「どうせ自分の意見なんて大したことないし」と思い、自分の考えさえ持とうとしません。

あまりに人の意見に合わせてしまっているので、自分の意見を持つことができなくなってしまうのです。これでは自尊心が高くなるわけがありません。

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失敗は他者のせい

自尊心が低い人は自分の非を認める事がなかなかできません。自分が失敗したとしても、「すみません」という言葉が素直に口からでません。謝罪よりも言い訳や他人のせいにすることが多いようです。自尊心が高い人は反対に、客観的に見て自分に非があると、自分に自信を持っているので、ちゃんと非を認め謝罪します。

自分に自信がある人はプライドが高い人と思われがちですが、自尊心が高い人はプライドの高い人ではありません。どちらかというと、言い訳や他人のせいにしてしまう自尊心が低い人の方が、プライドが高い人と言えるのではないでしょうか。

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他者を否定する

自尊心が低いと、自分の方が劣っていることに耐えられず、他者を否定する事で、自分は人より劣っていないと思い込み、信じようとします。しかし、人の意見を否定してばかりしている事で、無意識レベルで自分も否定していることが多いです。

自分と他人を比べ、自分に自信がないばかりに、人をもこき下ろす事で、自分の自尊心を高めようとしているのかも知れませんが、それでは自尊心を高くすることなどできるわけないのです。

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人に見捨てられる不安を抱えている

自尊心が高くても、低くても、人に見捨てられたり、嫌われたりすることは嫌ですし、恐怖すら感じているものです。しかし、自尊心が低い人は人の目や考えをとても気にするので、普通の人よりも不安に感じやすくなっています。自分に自信がないので、さらに落ち込み、もっと自信がなくなってしまうのです。

その不安がもっと酷くなると、他人と話したり、関係を持ちたくなくなり、落ち込んでしまいます。そして、まったく他人とコミュニケーションを取らなくなってしまう人さえいるのです。

相手の行動に干渉し邪魔をする

自存心が低い人は嫉妬心が強いので、他人が活躍するのも嬉しいとなかなか思えません。自分に自信がないので、他人が自分より優れてることを、心の中でとても悔しがっています。その心理は、自分と人が同じ立場だということに安心感を得るからです。自信がないのだから、人の言う事を聞くのかというとそうではありません。

自尊心が低いと自分に自信がないので、相手にも同じ思いでいて欲しいと、他人に干渉したり邪魔をしたりしてしまい、他人がうまく行かないことで、安心感を得ようとしてしまいます。

現実逃避しやすい

人は皆一度は現実から逃げたくなった経験があると思います。殆どの人は辛く大変なことがあっても、現実と戦っているのです。自尊心が低い人は、現実逃避しやすいので、他者とコミュニケーションが取れなかったり、他人の目が気になったり、色々な障害があると、なかなか現実に返って来ることができません。

不安などの精神的な苦痛から逃れるため、現実逃避して自己肯定を繰り返そうとしますが、目の前にある自分の現実をしっかりと受け入れることをなかなかしないので、怒りや憎しみの気持ちを持ち、屈辱感や落胆する気持ちから逃げたいといつも思ってしまうのです。

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人の悪口を言って心を満たそうとする

自尊心が低く人は、常に人から認められているか不安な気持ちでいます。自己肯定が低い為自分に自信がないので、他人に対して萎縮する事が多く、卑屈な性格になってしまいがちです。その様な気持ちでいると人を見下すようになります。自分に自信がない人ほど、自分の心を満たす為に人の悪口を言ってしまいます。

そして自己肯定が低い為、劣等感も強いので自分と他人を比較しては、「私なんかどうせ」と自分が劣っている所を見つめ、自分より優れている人を攻撃しようとします。そして人の悪口を言う事により、自分の劣等感をカバーしようとしてしまいます。

被害者意識が強い

自尊心が低いと自己防衛を無意識にしていることがあります。悪いことは全て自分以外の人のせいにし、他人を非難して自分を守ろうとするのです。自尊心が低い人は、時に「悲劇のヒロイン」になりたがります。問題は他人の責任だと考えてしまうので、自分の責任は全く考えず自己反省もする事ができません。そのため、問題も解決できません。

自己肯定が高い人ほど同情はされたくないと思いますが、自尊心が低い人は人から同情されていることで、人から心配されていると錯覚するので、昔あった嫌な事などをいつまでも引きずり、「かわいそうな私」という雰囲気を出し、周りにアピールします。自尊心が低いとどこかいつも心が寂しく、本心は周りから構って欲しい願っているので、悲劇のヒロインでいたがるのです。

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周りから認められないと安心できない

自尊心の低い人は自分自身の事を性格に捉える自身もないので、自分へのイメージを自分で想像する事がうまくできない特徴があります。そのため、他者が自分に対して感じるような第三者的な評価で自分の事を客観的に計ろうとする傾向があるのです。

そのため、こういたタイプの人は他者から認められないと心から自分を認めてあげる事ができないのです。自尊心が低いため、自己の気持ちに基づく不正確な自己への主観的な評価では彼らの心を満たす事ができないのです。

これは正にナルシストのような自分で自己を良いように認めすぎているような人達とは真逆の思考回路と言っていいでしょう。

自分の考えを持っていない

自尊心が無いという感情はその人の考え方にも大きな影響を与えると言われています。例えば、自尊心が極度に低い人は、自分の中にある自分らしさというものに深く拒絶感を持っていることが多い故に、その自分らしさが生み出す、その人らしい考え方というものを持つ事がうまくできないことが多いのです。

このような人は常に自分以外の人間の考え方に迎合しようとする癖があり、人の意見に流されやすいのです。そのため、周りからどこにでもいるような目立たない、印象に残らないような影の薄い人間として捉えられてしまう事が良くあります。

逆に自尊心の高い人は、自分の考え方を強く持って、それを貫こうとする傾向があり、周りから芯のある人間として評価されやすいと言えます。

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一貫性がなくコロコロと意見が変わる

上でも触れたように自分らしさが無い人には、己が決めた信念を貫き通す気持も非常に弱いと言えます。そのため、自分が決めていた事もすぐに何かしらの問題が出てくると、諦めようとしたり、自分の意見を曲げようとして、すぐに自分の信念を投げ捨てるのです。

こういった人達は、自分に心の底から強い自信という気持ちが欠けているので、その気持ちに強く支えられるような自分の物事に対して信じる強い気持ち、すなわち信念を強く持つ事ができないのです。そのため、いつも環境に振り回されて、その度自分の中で軽い気持ちで決めた意志をコロコロ変えてしまうのです。

ここまで紹介してきたように、自尊心というものが低いだけで、その人に多かれ少なかれ何かしらマイナスな心理的影響を与えてしまう事は事実と言えます。では反対に自尊心が高くあるとその人にどのような影響を与えるのでしょうか、またそういった人達はような人達なのでしょうか。

その点について下で詳しく紹介していきたいと思います。

自尊心が高い人の特徴って何?

等身大の自分を受け入れることができる

自尊心が高い人はありのままの自分を愛する事ができる人です。自分を愛することが出きる人は等身大の自分を受け入れ、発展途上の自分を信じることができるのです。なので、失敗や欠点をばれないように必至に強がったり、言い訳を言ったり、隠そうと嘘をつくこともありません。人に良く見られたいと背伸びする事もないので、とても明るくオープンでリラックスしています。

そして、素直に自分の限界を認めることができますし、失敗した時は自分の失敗を許すことができますし、人の失敗も許すことができます。そして、あらゆる事を適切に評価することができるのです。それは、自分らしく力強く生きていく事ができる為に必要で素晴らしいことです。

他人をあるがまま受け入れることができる

等身大の自分を認められるので、他人の欠点などもありまま受け入れる事ができます。人の気に入らない事でも批判せず、むしろ相手の長所に気が付き、相手への思いやりもあります。自分の実力も知っているので、人の批判もせず平等に見る事ができます。それはたとえ自分が嫌いな相手に対してもそうで、苦手な相手だからといって必要以上に批判する事はありません。

自分のことも客観的に見ることができるので、人のことも客観的に見ることができます。自分に対して肯定が出きる人は、偏狭な気持ちがありません。度量が大きいのでマイナスな気持ちを持つ事があまりありません。そして、他者の意見もちゃんと聞き入れることができるのです。

考え方が自由

自尊心が高い人は自信があるため、何事にも動じない鉄のような強さを持っています。それはまさにゆるぎない強さで自信でもあります。そんな自尊心が高い人は他人の評価や目を気にすることがないので、考えが自由で、自分の意見もちゃんと言え、他人を優先しすぎず、ちょうど良いバランスのある考え方ができるのです。

自尊心が高い人は、他者と心地よい関係を築いて行け、自分の気持ちを素直に自由に表現でき、そして素直に自然に行動できるのです。

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客観的な見方ができる

自尊心が高い人は現実に基づいた評価ができます。そして、それを受け入れる事ができます。それは、現実の自分をちゃんと認識しているからできることであり、自分を客観的に見ることができるからです。それは自分の尺度だけでなく、客観的に色々な角度から見ることができるので、自分が今どの位置にいるのか分かることができるのです。

理想はあくまでも未来の自分であり、現実の自分でないことを知っているので、その二つを比べ悲観的になることもなく、比べることもしません。型にはまらず広い視野を持っているので、小さなことにとらわれず現実の場所を変えて行く努力をすることができるのです。

ユーモアで創造的な考え方ができる

自尊心が高いと、プラス思考で、自分に自信があるので、人を笑わせる能力やユーモアを感じ取る能力があります。ユーモアは人を和ませることができ、人とのコミュニケーションを図るのにとても重要で、魅力的なスキルです。そのユーモアと創造的な感情は、幼少期から大人に認められて、受け入れら、褒められて育てられたから身に付いたのでしょう。

そして自尊心が高い人は失敗も恐れないので、たとえ自分のユーモアや創造的な考えがダメだったとしても、めげる事や落ち込む事もなく、また新しく気持ちを切り替えることができます。そして、それが全ての人に受け入れられないことも知っているのです。

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自分の感情を適切に表現できる

自尊心が高く自信がある人は、人からどう見られるか、どう言われるのかということを気にしないので、ちゃんと自己主張をする事ができ、自分の感情を適切に表現することができるのです。自信があるので、自分の伝えたいことを的確にみんなの前で話すことができます。たとえそれを、他者が全て受け入れてくれなくても、気にしません。

そして、人の顔色を見ることがないので、自分がそれは違うと思うことに対して「NO」と言えるのです。自分の伝えたことに対して他人が違う意見を言ったとしても、それをちゃんと受け入れ、そのことに対して何が正しいことなのか考えることができます。

手放したり降参する強さがある

自尊心が高い人は恐怖や恐れの感情があまりありません。人間なので勿論少しはありますが、基本的に人間としての強さがあるので、自分ができないことやダメなことに対して、手放すことや降参ができます。自分に自信があって心が強い人は時と場合によっては、あるがままを受け入れ、それを次のステップにしていくことができるのです。

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適度に力を抜く余裕がある

内面に強さを持った人は適度に肩の力を抜くことができます。それはやはり自分に自信があるから出来ますし、上手に力を抜いて、物事をコントロールすることができる余裕があるのです。その姿は人の目にはとても魅力的に映ります。いつも頑張り過ぎて肩に力が入りすぎる人は、好感が持てますが、「ムリしすぎじゃないか?」と他者を心配させてしまうことがあるのです。

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少数との深い人間関係を形成できる

自尊心が高い人は人間関係を築くのが上手です。それは、人間関係の相互作用、他者との深い共有・共感関係を理解しているからです。自尊心が高い人は、人それぞれが違い、それぞれの持っている良い所と悪い所を理解し、その悪い所もひっくるめて、認めることができます。そして、その深い人間関係をずっと大切に続けて行けるのです。

自尊心を高める方法は何?

テストを利用して自分の傾向を知ろう!

自分の自尊心を意識することは普段あまりないと思います。自尊心の低い人は無意識に自分を否定的に捉え、いつも自分に対してネガティブに認識しています。自分を否定的に捉えているので、「周りまで自分をダメな人と思っている」と思い込んでいるところがあります。自分に対して否定する気持ちが、あまりに大きくなると、自我崩壊が始まります。

自我崩壊をし始めると、それを必死に止めようと、自分を保持し守るために自己愛が、他者に対して攻撃し始めます。または、自分をもっと低く見たりします。ここまで来ると、かなり悩み始めることとなります。そして自分を一生懸命に強く見せようとしたり、持っていない強さを求めたりします。

その為自分が人より上になりたがり、自分より上だと感じる人に対して攻撃的になってしまう時もあります。自分は自尊心が低いと感じているのなら、自分の自尊心を正しく認識することが大事でしょう。そして、自分の自尊心を認識した上で、自己の成長につなげ、健全な人生を送るため、「心の力」をつけることが必要でしょう。

ネット上では自分の自尊心をチェックできるサイトがあります。それらを利用して、まずは自分の自尊心がどの位なのかを知りましょう!

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自分を愛そう!

自分を愛することとは、ダメな自分を受け入れることでしょう。等身大の自分を受け入れなければ、自分を愛することはできないからです。自尊心が低い人は自分の自尊心を守る為に、必死になって本当の自分より大きく見せようと努力します。そして実際にはそんな自分に疲れているところがあります。人に褒められれば嬉しいくせに、本当は自分の能力に半信半疑になっているところもあります。

しかし、人間誰でも長所があり短所もあります。全てひっくるめて自分なのです。自尊心が低いとどうしても短所ばかりに目が行ってしまいがちですが、自分の長所を正しく知ることは自尊心が低い人にはとても大事なことです。あなたが感じている「生きづらさ」は多くの場合、自分を正しく見て、そのままの自分を受け入れれば、解決することなのです。

本当の自分を相手にさらけだそう!

本当の自分をさらけ出せない理由に、幼少期の育てられ方に問題があるでしょう。自分のしたいことを認めて貰えず、周りの大人の期待に答えようと必死になって大人になった人は、本当の自分を押し殺し「こうでなければいけない」仮の自分になっていることが多く、本当の自分をさらけ出せない場合があります。

人の目を気にしすぎて、人に気に入って貰える自分でいることに神経を使っているので、人に答えようと一生懸命努力したりしています。時には自分を安売りしすぎてしまうこともあり、本心は疲れきっていることがあります。相手の欲求が自分の欲求だと錯覚したままでは、本当の幸せを感じることはできません。また、本当の自分をさらけ出さないと、他者とも親しい関係になれないものです。

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自己評価を受け入れよう!

「私は人より劣っている」という考え方を自尊心が低い人はしがちです。その考えを糧に努力し、頑張れれば問題ありませんが、自分の能力に満足できないまま何かを頑張るという事はとても苦痛を感じるものです。自尊心が低いと、その劣等感を正しいと評価して、自分をダメな人間として見てしまうのです。

そこで、その自分がおかしたミスに対して、本当に自分はダメな人間なのか?と自分に問いかけてみて下さい。自分で感じた自己評価を信じ込んでいませんか?たまたま失敗したことを過大評価していませんか?そしてその自分はダメだと思う本質はどこなのでしょう?たとえ1つの事で、自分が人より劣っていたとしても、全てが劣っているわけではありません。

自尊心が低い人は1つのダメなところに集中しすぎて、全体を見ることができない場合が多いのです。人の評価は様々で、あなたが感じた相手の素晴らしいところが、違う人から見たら大したことではない場合があるのです。そして、あなたはその自分が出来なかったことがあるから、生きていけないでしょうか?たとえ自己評価が半分以下でも、満足できる行動をしていれば、それで良いのです。

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自分の感情と向き合おう!

自尊心を育てるのに大切なのは、自分の感情と向き合うことです。自分の感情に向き合うということは、自分の感情に素直になり、耳を傾けることです。自分を変えたい時に自分の感情を無視しても長続きしません。例えば、痩せたいと思いダイエットに励んでも、本当の自分が「食べたい」「運動したくない」と言っていれば、なかなか成功することはできません。

その感情を無視して頑張る人もいますが、かなりしんどいですし、楽ではありません。自分の感情に向き合うとは、感情が嫌がっていることを明確にしながら、自分が一番納得できるかたちでできる方法を考えることです。それが、自分を尊重し等身大の自分自身を認めるということでしょう。

経験や能力を認め発揮しよう!

自尊心が低いと、人が自分のことを認めてくれないと感じ、相手と対等になれないと感じる人が多いです。そして自分が自分を認めることができない時、自分自身の価値を人に任せてしまいます。相手が自分を認めている時は良いですが、認められなくなると、一気に自身を失くしてしまいます。その為いつも自信が持てない不安定な状態が続きます。

自分がしてきたことに対して、他人が評価してくれるから自信が付くのではなく、自分で自分の能力を信頼してこそ、あなたの能力が100%発揮できます。自分が今までしてきた経験や自分が持っている能力を認め、その力を発揮する姿勢をまず持つことが大事なのではないでしょうか?

自分のルールを作って行動しよう!

自分が嫌だと思っても、他人を優先する人は、その場の雰囲気に流されてしまいがちになり、他人のしたいことにNOと言えないがために、振り回されてしまうことがあります。自分が嫌でもその時のシュチュエーションに流され、相手に付き合ってしまうのです。そういうことを繰り返しているうちに、いつの間にか他人の言いなりになっている自分がいます。

それを改善するには、自分のなかでルールを作ることが大事です。自分が本当にしたい事を優先し、きちんとしたルールを作るのです。例えば、気が乗らない時はいくら人から誘われても帰る。自分のしたくないことはしないなど、気持ちや雰囲気に左右されないしっかりとした軸を作ることが大事です。その結果、他人に都合よく使われない、振り回されない自分になることができます。

新しい環境に身を置いてみよう!

人間は環境に育てられていると言ってもいい位、環境によって人格が決まります。なので、もし自分の性格を変えたかったら、環境を変えると良いのです。どの様な環境に変えると良いかと言うと、自尊心が高い人達がいる環境に入ると良いのです。自尊心が高い人達がいる環境にいるだけで影響され、あなた自身も自尊心を高くすることができます。

「自分は何がやりたいか」「自分の送りたい人生はどんなものか」と、最近感じる力が不足している人達が増えて来ています。人間は元々感じる力を持った生き物です。自尊心を取り戻すと本来の感じる力が戻って来ます。感じる力がある人は「何をやったら自分は幸せなのか」「嫌いなことは何か」と自分の事が分かっているので、充実した日々を送ることができます。

そして感じる力を取り戻す3つの方法があります。

1.普通ではやらないことをどんどんする
「どうあるべき」などの常識を疑う視点を持つために、普通だとやらないことをどんどんやるようにしましょう。

2.1日1冊は本を読もう
本を読むと目の前の現実に対して疑う力を持つことができる様になります。本を読まないと、目の前で起きていることがすべて正しいと思ってしまいます。そして本を読むとおかしいことに対する免疫力が高まります。

3.ひとりの時間をしっかりとる
世の中の優秀な人は、自分を見つめる機会を日々の生活に取り入れているそうです。また一人でする趣味などを持つと、日常にメリハリができて、充実した日々を送ることができるようになります。

毎日の記録を日記につけてみよう!

書くという行為は健康に素晴らしい影響を与えます。私達は日々生活の中でストレスを感じています。そのストレスを解き放してくれる効果があります。毎日あった「素晴らしいこと」を書くだけでも自尊心を高める効果があると言われています。そしてトラウマなどの精神的なストレスを、1日15~20分の執筆を繰り返すだけで自分の感情に折り合いを付けられるそうです。

書く内容は、毎日のストレスを感じた出来事を日記に書きます。その時の感情だけではなく、その時の自分の考えと気持ちに注目することが大事です。それは自分のストーリーを書き出す作業で、ただ気持ちだけを書くよりも高い効果が得られるそうです。そして毎日の自分を比較することができます。

一週間前の自分はこう言う気持ちだった。今日は同じようなことがあったけど、自分の中で対処の仕方が違うなど、成長していく自分を確認することで、自尊心も高められていくのです。

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自尊心を高める本を読もう!

おすすめの本のご紹介!

●「賢者の書」喜多川 泰 著
まったく新しいファンタジー自己啓発書と言われています。この本は自己啓発的な本とはまるっきり違い、物語です。サイードという14歳の少年が賢者になるために9人の賢者に出会うストーリーで、人間には無限の可能性がある。自分は一人の人間であり、だから、自分にも無限の可能性があることを気づかせてもらうのです。この本を読んで、本好きになったという声もあります。

●「自分を愛する力」乙武 洋匡 著
乙武 洋氏が小学校の教諭として子供達と接するうちに、「自己肯定感」の大切さを実感され、書いた本だそうです。こちらの本は、自尊心や自己肯定感を高める機会を得て育った人の言葉や生き方として、学ぶものが大きい本だそうです。読んでみる価値があるのでは?

●「小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ」水島 広子 著
慶大医学部精神神経科勤務をされていた医学博士の書です。水島 広子氏の本が好きで何冊か読んでいる方がこの本がピカ一だとおっしゃっています!とても感銘を受け、2回読んだという声もあります。読んで損がない本でしょう!

子育てする上での注意点を確認しよう!

自分は価値があり役に立つ人間である。他人からも認められていると肯定的に自分を評価し、積極的に生きる子供に育って欲しいと親だったら誰でも思うでしょう。自尊心は他人と比較して培うものではありません。あるがままの自分を肯定できるようになると、自己安定感、自信、生きる喜びが生まれてきます。

しかし、多くの親御さん達がやっていることは、子供の自尊心を低くすることです。例えば、「何かやったら報酬を与える」「やらなくちゃいけないことをやらなかったら罰を与える」「やらせたい事など説得してやらせる」これらの事はみなさん良くやっていることだと思います。自尊心を高める育て方は、自発的に自己を改造するために意欲的な方向へ導いてやることです。

それには、「劣等感を取り除いてやる」「外面的なものに誇りを持たせない」「内面的なものを大切にさせる」「良い家庭の雰囲気をつくる」の4つが大事です。あくまでも子供を信じ、自発的に物事をさせることが大事です。褒めてばかりいてもだめですし、悪い所ばかりを指摘していてもだめです。そして子供にとって良い環境を作るのは、自尊心の高い人間に育てる為にはとても大切です。

自尊心と恋愛

良い彼氏が欲しいのなら自尊心の高い人を選ぶ!?

彼氏として自分の交際する男性を決める際には、自尊心の高い男性が一般的におすすめと言えます。というのも、自尊心の低い男性は余程あなたが辛抱強く、かつ包容力があって、どちらかというと自分が献身的にならないと、とてもよい関係が築けないのです。そこには交際男性に対して甘えたり、頼ったりという要素を女性は持てないのです。

逆に、自尊心の高い男性と付き合うのなら、あなたは思いっきり、女性として男性に甘えることができ、多くの愛を強く相手側から手にすることができます。そこには女性が一般的に男性との交際に求める要素が多分に詰まっています。

このように、一般的に女性が男性との交際において求めるものを得られる可能性が彼氏の自尊心の高低差によって大きく異なってくるのです。そのため、あなたが、一般的に女性として男性から強く愛され、甘えたい願望があるのなら、自尊心の高い人を選ぶのが良いと考えられます。逆に、自分が献身的に、彼氏を支えていきたいという人は自尊心の低い人がいいかもしれません。

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自尊心の高い男性の落とし方

自尊心の高い男性は自分に対して強い自信を持っています。そして、その根本には自分に対する愛情も少なからずあると考えられます。要するに、ちょっとナルシスト的な要素があると言えるのです。そして、そんな自分好きな男性には、その男性のことを褒めてあげるのが一番その人を落とす上で効果的だと考えられるのです。

褒められるということは、彼らにとって人一倍自分の良い所を刺激してもらえるとても嬉しい行為なのです。そのため、そのような快感を与えてくれる人に対しては自然に好意を持ちやすいのです。是非、自尊心の高い男性には褒めるというアクションを積極的に取っていきましょう。

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自尊心の低い女性は男受けが悪い!?

自尊心の低い女性は一般的にネガティブ女子と言われ、男性からあまり評判が良くないと考えられます。ネガティブな女性はどうしても根暗なイメージがあり、性格に何かしら問題があるのではと思われやすいのです。

正確に難があると交際していくうちに多くのストレスを抱えてしまうリスクがあり、基本的に異性との交際においてにめんどくさがり屋な男性はそれを気にすることが非常に多いと言えるのです。逆にポジティブで明るい女性は男性から非常に好感が高く、人気があります。

自尊心の高い彼氏との上手な付き合い方

自尊心の高い男性と付き合った場合、その関係性を良好に維持するためには、女性側が一歩引いて彼を引き立てる努力をする必要があります。彼らは非常に自分の考えに自信を持っており、それを使って相手をリードしたいという欲求を強く持っています。

男性に好きなように自分をリードさせてあげることが彼らの気持ちを満たしてあげるのです。逆に、女性側が主導権を取って、相手男性をコントロールしようとすると大きな抵抗をしてくることが自尊心の高い男性にはよくあり、それが衝突の原因になることが度々あるのです。

まとめ

自尊心が高いと生きるのが楽になります。自分のダメなところや失敗も反省はするけど、落ち込まなくなります。人間関係も楽になります。人が寄って来るようになります。行動力がつきます。そして一番大切なのは、幸せだと感じることができます。多くの精神的な問題は自尊心が低い為に引き起こされていると言っても過言ではありません。

もしあなたが自分自身を責めてばかりいて疲れたと感じているのなら、それは自尊心が低いためです。今日から自尊心を高める努力をして、自分らしく生きていく一歩を踏み出しましょう!

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自信が持てない人の6つの特徴とは?

自信が持てない気持ちはどこからくるの?

人それぞれ、一人一人に様々な悩みがあって、それには様々な理由があります。生きてきた環境も性格も違う中、「自信が持てない」という悩みはどこからくるのでしょうか?

変えられることと変えられないこと、それぞれがありますが、少なくとも自分自身は変わることができる存在ではないでしょうか。理由や原因を読み解くことができれば、解決方法は必ず見つかる!そんな希望を持って、目をそらさずに向き合えたのなら、変われる自分への大きな一歩です!

自信が持てない人の6つの特徴

どうやら、自分に自信が持てない人には、共通する考え方があるようです。「人と比べてしまう」「他人の評価を気にしすぎてしまう」など、他者との関係にヒントがあるのかも?

1.経験がないことを怖がりすぎる

自信が持てない人の特徴として、新しいことや新しい環境に対する苦手意識がある…ということがあります。その意識が強すぎて、自分のやってみたいことに対しても二の足を踏んでしまう…。もったいないですよね。

誰だって、初めてのチャレンジには緊張したり不安があったりするものです。やってみて、それが成功するか失敗するかは誰にも分かりません。

そんな時には、自分の「やってみたい」という気持ちを尊重して、どんな小さなことでもまずはやってみるということが大切です。そして、自分がやってみたいことにチャレンジすることができた!そんな体験を少しずつ積んでいくことで、小さな自信の芽を育てていきましょう。

2.態度や見た目に表れてしまう

容姿に自信がないから、人と上手く話せないから…という理由で自信が持てないと、ついつい伏し目がちになったり、小さな声で話してしまって聞き取りにくくなってしまうことがあります。また、そんな弱気な態度を正当化するために否定的な言葉を使ってしまったり、言い訳めいてしまったり…。

相手に対して悪気はないのだけど、受け取る相手の立場から見ると、あまり良い印象ではありませんよね。人と接する時にも、態度一つで損をしてしまう場合もあります。

3.人付き合いが上手くできない

自分に自信がないと、周りの人の評価に過敏になってしまい、ますます不安に…。「自分は変なことを言っていないかな…」と思ったり、心が休まりません。過剰な不安感は、自分を守るために他の人の悪口を言うなど攻撃的な行動に出てしうまうこともあります。

自信が持てないことが、自ら不安定な環境を作り出してしまう原因となってしまう…。職場などではとても苦しいですよね。

4.失敗を恐れてがんばりすぎる

実は、自信が持てない人には完璧主義者が多いのです。失敗するのを恐れるあまり、仕事も家事も、一人で完璧にこなそうとしてしまいます。時には難しい問題が起こるとパンクして逃げ出してしまうことも…。

一方、自信がある人というのは「自分が完璧ではない」というのを知っているので、できないことを想定して行動しています。失敗するのはお互い様だという気持ちで、自分をやさしく受け入れること。それが「自信を持つこと」の一歩でもあります。

5.どうせ自分なんて…と自分以外のものに依存してしまう

新しいことにチャレンジするのが苦手なので成功体験も少なくなってしまい、そうすると「自分はやればできる!」という自己効力感が低くなってしまいます。どうせ自分なんて…と思ってしまうと、努力する気持ちもなくなってしまうので、ますます自分が自分の人生をコントロールできないという感覚にとらわれて無気力になってしまいます。

この自己効力感は自分への信頼感でもあり、「根拠のない自信」へと繋がる心の軸です。根拠のない自信は自分が自分を認めている…という強い信頼感なので、他人からの評価に左右されません。

一方、自己効力感が低いと自分の評価を他者に求めてしまうので、心が安定せず、不安感が大きくなってしまうのです。

6.自分の言いたい事が言えない

恋愛の場でも、自分から話すのが苦手だとついつい聞き手に回りがちに。「自分の話を聞いてくれる彼女が好き」という男性も多いですが、度を超すと恋人関係にも不自然な影響が出てしまうことも…。

自分に自信が持てないと相手の反応が気になり、「嫌われてしまったのでは?」と不安になってしまいます。彼氏からのメールに一喜一憂して依存したり、彼氏一色の生活になってしまったりしたことがありませんか?

エスカレートすると、彼氏の言うことなら何でも言いなりになってしまう従属的な関係になってしまうこともあるので気をつけてくださいね。

自信が持てないのには理由があった

では、なぜそれほどまでに「他人との関係」を重要視してしまうのでしょうか?人それぞれに様々な経験が理由と原因になっていることもあります。

「愛された」という実感が少ない

自信が持てない人の6つの特徴とは?4つの理由や改善方法もご紹介します!

「ありのままの自分でいいんだ」「自分は大切な存在なんだ」と、自分自信が自分を受け入れていることを自己肯定感といいます。この自己肯定感が育まれるのは、だいたい0〜6歳までにと言われています。

その大切な子ども時代に、家庭の環境などで親からの無条件の愛情を感じる機会が少なかったり、学校でいじめを受けたりすると、自己肯定感が低いまま育ってしまいます。大人になってからも悩みを抱えたまま、自信のなさを感じる人もいます。

トラウマになる出来事が原因

大人になってから対人関係や社会人経験でのトラブルで傷を負った経験も、自信のなさに繋がります。例えば、パートナーから暴力を受けたり、会社から解雇されたり…と理不尽な理由でも、もともと自分に自信のない人は「自分が悪いんだ」と思ってしまいやすく、自信のなさを自重してしまいます。

理不尽な理由で自分が傷つけられた時には、勇気をもってしかるべき機関に相談したりしましょう。かけがえのない自分を守れるのは、他の誰でもなく自分自信だということを忘れないでくださいね。

精神的な病気の症状

過労やストレスによるうつ病などの、精神的な病気も原因の一つです。可能であればきちんとした治療を受けて、十分な休息をとり、まずは健康な体を取り戻すことが大切です。

また、病気の原因が分かっているのであれば、その原因を取り除くように環境を変えてみるのも良いかもしれません。

生活上の制約によるストレス

経済的な理由や、家庭の事情などで、解決が難しい長期的なストレスにさらされ続けることも、大きな心の負担となります。環境と、自分のパーソナリティーを分けて考えることができなくなると、自信のなさに繋がってしまうことも…。

自信を失ってしまうと、「どうせ…」と問題解決への気力もなくなってしまう悪循環になってしまうので、まずは環境と自分とを切り離して考えるようにしてみてはいかがでしょうか。そして、簡単なことではないかもしれませんが、少しでも解決へ向けて一歩を踏み出すことができれば未来が少しずつ変わるかもしれません。

今日からできる!自信を持つ方法

ここまで、自信が持てない人の特徴と、自信が持てなくなった理由と原因をお伝えしてきました。どうやらキーポイントは「他人との関係」に対する考え方・感じ方にあるようです。

これは、一種の「思い癖」です。でも、癖は直せます!少し時間がかかるかもしれませんが、毎日のちょっとしたエクササイズのつもりで今日からできる「思い癖」直しを実践してみましょう!

自分の価値観を育てる

「自信」という感じを読み解くと、「自らを信じる」という意味になります。「自分を信じよう」ということですね。

これまで、他人からの評価や反応を気にしすぎて、自分のやりたい気持ちや感情を抑え込んできたあなた。でも、自分という個性豊かな個人がいるのと同じように、他人と一言に言っても一人一人の価値観や考え方は人それそれです。そんなバラバラで不安定な価値観で自分を判断してしまっては、いつまでたっても自分の本当の気持ちは見えてきません。

人の価値観はそれぞれで、あなたが悩んでいるコンプレックスも、実は別の人からみたら羨ましい長所かもしれません。長所は短所、短所は長所なんです。他人にはない、まずは自分の長所を受け入れて、あなた自信が自分のことを好きになってあげましょう。

少しずつ自分の価値観となる軸ができたあなたは、周りの人たちにも魅力的に移り、好意的な人間関係も自ら築いていけるはずです!

「今、ここ」に集中しよう!

他人の目は気にせずに、目の前にあることに集中してみましょう。仕事でも、趣味でも、勉強でも、何でも良いんです。自分の好きなことならなおいいですね。

何かに一生懸命している人は輝いて見えますし、どんなに些細なことでも一つ何かをやりとげた達成感は自己効力感を育ててゆきます。毎日、小さなことでも「できた!」という経験を積み重ねてゆく。積み重ねた努力は、あなたの中に芽生えた「自分を信じる力」=「自信」の芽を育ててゆく栄養となってゆきます。

自分で育てた芽は、他人の評価には左右されず、ぐんぐんとお日様に向かって伸びてき、自信となって花開く日がくるでしょう!

自信は自分で育てるもの

隣で今、輝いて見える人も、実は自信が持てなくて悩んでいた時期があるのかもしれません。他人が見えるのは、表面だけでその人がどんな努力を積んでその自信を手に入れたのかは誰にも分かりません。

自分の体や心を「自分の所有物」だと考えると、時に乱雑に扱ってしまうこともあります。でも、「私」は私自身と一生連れ添って生きる「大切な友人」だと考えてみたらいかがでしょうか?

そう思うと、自分の経験や努力は、誰よりも自分自身が知っています。友人に対して、元気がない時には励ましてあげるのと同じように、自分自信にもやさしい声をかけて励ましてあげましょう。

ここまで読んでくださった方は、もう新しい一歩を踏み出しています!自分を信じて、あなたらしく生き生きと毎日を楽しんでくださいね!

自己愛性人格障害ってどんな病気

自己愛性人格障害

自己愛性人格(パーソナリティ)障害とは、どんな精神疾患であるかみなさんはご存知でしょうか?もしかしたら、名前だけは聞いたことがある人もいるかもしれません。また、現在では職場やパートナーとの関係においても、「モラハラ」というものが広く認識されてきていることから、この自己愛性人格(パーソナリティ)障害を知っている人もいるのではないでしょうか。

自己愛性人格(パーソナリティ)障害は、このようなモラハラの加害者である場合が多いと言われており、職場やプライベートな関係において、健全な関係を築けないことが問題となっています。そのため、このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人が身近にいる人は、その接し方などにとても手を焼いている人も多いのではないでしょうか。

今回はこの自己愛性人格(パーソナリティ)障害の特徴から原因、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人との接し方や治療方法までを調べてみました。身近に自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人がいるという人は、ぜひ参考にしてみてください。こちらの記事を参考にすれば、今後の関係性をもっとうまく築くことができるのではないでしょうか。

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の特徴

ありのままの自分を愛せない

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、一見自分が大好きな人であるという印象を与えがちな障害ですが、実際にはありのままの自分を愛せない障害であると言われています。そのため、心の根底に強い劣等感やコンプレックス、自己無価値感がある人が多いと言われています。

そして、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、「ありのままの自分は無価値」であると思っていることから、つねに不安感に支配されています。そのため、他人から自分の存在価値を認めてもらったときや、誰かと自分を比較して相対的に自分の方が上だと感じたときのみ、その不安感を解消することができると言われています。

このようなことから、本来自分は他人よりも優越的な存在であるはずで、素晴らしい特別な存在でもあり、他人から見ても偉大な存在でなければならないと思っていると言われています。そして、愛する自分は、とにかく誰よりも輝いていなければならない存在であると考えていますが、このような自分はありのままの自分ではないため、現実とのギャップが生じてしまうと言われています。

劣等感

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、その傲慢な態度とは裏腹に、強い劣等感を持っていると言われています。その理由は、前述もしたように、ありのままの自分と理想の自分とのギャップの差があるからです。

また、このような傲慢さや他人に対しての優越性、自分が劣っていると感じたときの過剰な反応などは、じつは強力な劣等感や、決して人から愛されないという自己感覚に対する、防衛的心理によるものであると言われています。

そのため、このような強烈な劣等感が根底にあることによって、それが反動となり自己価値観を正当化したり、高慢で横柄な態度をとったり、自分は特別な人間であると思い込む傾向があると言われています。

そして、劣等感が強いために人間としての器が小さいために、ささいな批判ですら受け入れることができないことから、批判的なことをを言われた場合には相手を逆恨みし、言いがかりをつけてきた悪者に仕立て上げることもあると言われています。

過剰な賞賛や特別扱いを求める

過剰な賞賛や特別扱いを求めるのも、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の特徴であると言われています。それは、自分が他人よりも優れているという証拠を誇示したいからです。そのため、「今すぐこの瞬間に、自分だけが評価されたい」という欲求が強く、主役になりたがったり、人の上に立ちたがる人が多いと言われています。

そして、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、自分自身の価値が人より高いという事実に支えられているために、つねに他者からの評価に影響されやすく一喜一憂しがちな人が多いようです。そのため、他人に認めてもらえないと、自分を維持できなくなってしまうため、ランク付けや他人からの評価を異常に気にしたりします。

また、おだてやお世辞などに弱く、褒められたり注目浴びることが、自分の生きがいであるという人も多いと言われています。その一方で、評価の良い自分しか受け入れることができないため、ささいなことでも批判をされたときなどは激しく傷ついたり、過剰に反応し激怒する場合もあると言われています。

このように、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、一見自分が大好きそうに見えるものの、じつは自信がなく自分が嫌いであるため、他人から自分がどう思われるかを異様に気にします。そのため、人の評価に左右されすぎてしまい、その場しのぎの対応をするために個性がなく、場合によっては嘘すらつき通す人もいるようです。

自己暗示

普通の人間である自分の短所などを受け入れられないために、自分は特別な人間であると自分自身に自己暗示をかけることも、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の特徴です。そのため、とくに実績がなくても、誇大的で自信に満ち溢れた行動をとる人が多いと言われています。

また、「自分は周囲の人とは違い、特殊な才能を持つ特別な人間であるため、賞賛され愛されるべき存在である」と思い込んでいるために、周囲に特別扱いされることを期待します。そのため、自分の高すぎる理想と現実とのギャップの差に、つねに不満感や不安感を抱いているため、ささいなことでイライラする人が多いと言われています。

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の原因

養育環境

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の原因の一つは、幼少期に受けた親からの影響であると言われています。一般的には、幼少期における高い自己意識や誇大的なナルシシズムは、成長における過程として特徴的なものであり、ごく普通に見られる発達の一部であると言われています。

なぜなら、幼少期の子供には、現実の自分と理想の自分との間にある違いを理解できないからです。その後、8歳を過ぎる頃になれば自己意識が目覚めるために、ポジティブなものとネガティブなものの両方を理解できるようになり、同年代の友人たちと自分とを比較して発達し始めることから、現実的なものが理解できるようになります。

そのため、ほとんどの児童はこの時点で自己を正確に理解し始めると言われていますが、親に過保護に育てられた子供の場合には、その理想と現実の区別がつかないままに成長してしまうことから、自己愛性人格(パーソナリティ)障害となってしまう人がいると言われています。

愛情不足

前述の過保護とは反対で、幼少期における親からの愛情不足が、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の原因となる場合があると言われています。これは、「無条件には愛されず、親の望む自分しか愛されない=誰かに必要とされる自分でなければ存在すら許されない」という、自分自身の価値と人間関係に対する基本的不信感でもあると言われています。

健全な自己愛を持つ人は、ありのままの自分を親に受け止め愛されることによって育ちますが、親が子供に無関心であり愛情を注がない家庭の場合には、子供は親の機嫌を損ねないようにしたり、気をひこうとしたりなど、何か取引をしなければ親からの愛情を得られないという不安な状態で育ちます。

そのため、ありのままの自分では親に受け入れられないという考えが基本となってしまうため、自己愛性人格(パーソナリティ)障害になってしまうと言われています。

このような人は、自分は無条件に愛されることがない、無力で価値のない存在であるという、自己無価値感が脳に刻みこまれてしまうために、無意識の内に防衛する方向へとシフトし、「自分には才能があり、すべての人から愛され賞賛されるべき特別な人間である」というような特別で万能な自己のイメージを思い描くようになってしまうと言われています。

神経伝達物質の不足

また、自己愛性人格(パーソナリティ)障害は、神経伝達物質の不足が原因であるとも言われています。神経伝達物質とは、主にノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンの3つであると言われています。以下に各神経伝達物質の特徴をあげます。

・セロトニン
やる気が出たり、気持ちが明るくなる成分です。食欲や睡眠にも深い関わりがあると言われています。

・ドーパミン
覚醒、陶酔感、快楽などの感情を伴う物質。ドーパミンが多く分泌されると、攻撃的になったり創造力を高める働きもあります。

・ノルアドレナリン
分泌すると興奮状態になり、不安や恐怖感を感じます。ストレスを感じているときに多く分泌すると言われています。

このような、3つの神経伝達物質種類や量、バランスなどによって、人間の感情が変わると言われています。そのため、セロトニンの分泌が少ないと、心配、不安、悲観的、ネガティブ、マイナス思考になりやすいと言われています。また、ノルアドレナリンの量により、共感性を持てるかどうかに影響が出たり、ドーパミンの量が少ないと、好奇心や刺激を求める感情が湧かなくなると言われています。

そのため、これらの神経伝達物質の不足により、バランスを保てなくなることから、自己愛性人格(パーソナリティ)障害となる可能性もあると言われています。

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人との接し方(対処方法)

競争相手にならない

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人と接する場合には、競争相手にならないように注意しましょう。なぜなら、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、誰でも競争相手やライバルとして見てしまう傾向があるからです。そのため、あなたが気づかないうちに、勝手に勝ち負けを競う「競争相手」とみなされてしまうことがあると言われています。

もしも、競争相手だとみなされた場合には、攻撃的な態度やさげすむような態度をとられるようになってしまうため注意が必要です。また、相手の挑発などには気づかないふりをすることもポイントです。

もしも、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人が何か含みのある言い方をしてきた際には、それには気がつかなかったことにし、あくまでも用件のみに「Yes」か「NO」だけなどの返答だけで返すようにしましょう。

基本的に自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、小心であり嫉妬深く負けず嫌いであるため、義務や道理などの一般論が通用しないことが多いと言われています。そのため、相手の競争相手にはならないようにし、とにかく賞賛する側に回るようにしましょう。

なぜなら、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、すべての人から賞賛が欲しいため、相手が望むものを与えてあげれば、今度はあなたを重んじてくれるようになるからです。

嫉妬を向けられるようなことを慎む

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人と接する場合には、嫉妬を向けれるようなことを慎むのも重要であると言えるでしょう。なぜなら、前述もしたように、彼らは嫉妬深く負けず嫌いであるからです。そのため、何か嫉妬を向けられるようなことをしてしまった場合には、あなたを執拗に攻撃してくる可能性があります。

そのため、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人から、嫉妬されるようなこと(たとえば彼らよりも注目を集めたりなど)は、慎むのが無難であると言えるでしょう。自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人に「敵」と見なされないためにも、容姿や服装、能力、生活態度、仕事の業績など、さまざまな部分において、本人が欲しい賞賛を与えてあげるようにしましょう。

相手の脅威にならない

前述したように、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、対人関係において相手を「敵」か「味方」かで区別する特徴があります。彼らには「敵」か「味方」かの極端な考え方しかできず、この2つ以外の判断基準がありません。

そのため、もしも「敵」と判断されてしまった場合には、あなたは相手にとって「脅威」となる可能性があります。もしも、相手の脅威となってしまった場合には、おそらく何かにつけて言いがかりをつけてきたり、ささいなことでもあなたと優劣をつけたがったり、あるいは仲の良いグループなどで陰口を言うなどをし、仲間はずれにしようとするおそれもあります。

このようなトラブルを避けるためにも、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の脅威にはならないように、十分に注意する必要があるでしょう。

相手の手足にならない

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、自己中心的であり、図々しい人が多いと言われています。そのため、自分のために人がしてくれてもそれは当然のことであると考えているため、親しくなればなるほど、厚かましい態度や要求をしてくるようになると言われています。

また、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、他人はすべて自分のために働いてくれる存在であると思っているため、何かをしてもらったとしても感謝すらしないこともあると言われています。そのため、もしも思い通りに動かなかった場合などには、怒り狂うこともあるほどです。

このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人と付き合っていると、いつの間にか自分が相手の手足になって動かされていることもあるため注意するようにしましょう。相手の手足になり続けてしまうと、まるで主人と下僕のような関係が固定化されてしまうからです。

また、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、急に自分勝手な頼み事や要求をしてくることがあるので、たとえどんなに丁重に振舞っていたとしても、承諾しないようにしましょう。一度承諾してしまうと、どんどん面倒なことに巻き込まれる可能性があるからです。

面倒なことに巻き込まれた挙句、感謝されずに逆に陰口などを言われたり、恨まれたりすることもあるため、彼らの手足となることははっきりと断るようにするのが重要であると言えるでしょう。

共感から始める

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人と接するには、まずは共感から始めることが大切であるとも言われています。なぜなら、自己愛性人格障害の人は自己愛が高いために、自己中心的な考え方になってしまうことから、人付き合いが上手くない人が多いからです。

このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人との接し方のコツは、決してからかったりせずに、自分よりも「目下」であるというような扱いをしないことです。お世辞までを言う必要はありませんが、相手を立ててあげると良いでしょう。

また、相手が理想などを語るときにも、決して否定をしないようにし、聞いてあげる側に回るのがポイントです。このように共感をこめて接することにより、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人に「味方」であると認識されるため、余計なトラブルが起こらないようになるからです。

問題を客観的に捉える

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人と接するには、問題を客観的に捉えることが重要です。自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の言動や行動に悩まされている人にとっては、悪口を言いたくなったり、避けたりしたくなるかもしれません。

しかし、このような攻撃的な態度を取ってしまうと、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人との関係性は、修復不可能なものとなってしまうおそれがあります。このようなことに発展しないためにも、相手を尊重し誠実に接しつつ、問題を客観的に捉えられるようにすることが重要です。

問題を客観的に捉えて接するようにすれば、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の気持ちも落ち着き、関係性の悪化を食い止めることができるからです。そのため、何か問題があった場合には、まずは客観的に捉えられるようにし、相手の立場や状況などを踏まえて、適切な対応をするようにしましょう。

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の治療

精神療法

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の治療法の1つとして、精神療法というものがあります。しかし、精神療法の治療の進展のためには、患者本人が自己愛と決別する必要があるため、とても困難な方法であるとも言われています。

なぜならば、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、自分で自己愛性人格(パーソナリティ)障害ということを自覚していない人が多いからです。また、年をとればとるほど、状態は悪化するといわれており、その理由には心理療法にはまずは自分の欠陥を受け入れることが重要であるため、年齢を重ねれば重ねるほど、自己肯定感が増してしまうからです。

また、自己愛性人格(パーソナリティ)障害を自己洞察するのは、不可能であると言われています。なぜなら、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の起源は言語などが成立する以前にあると言われており、すでに内部で自明のものとして働いてしまっているため、自分の考え方が自己愛性人格(パーソナリティ)障害であると認識することができないからです。

このようなことから、すでに人格形成期(幼少期)に歪んだ方向に成長してしまった人格障害は、おそらく一生治ることはないとまで言われています。また、この原因は前頭葉に問題があるとも言われており、それ故に治療が困難であると言われています。しかし、本人に自覚症状があり、努力して治したいと思う場合には、有効である可能性もあるため、一度試してみることをおすすめします。

薬物療法

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の治療として、薬物療法というものもあります。このような精神病患者にとって一番有効なのは精神療法であるため、即効性は期待ができないものの、今現在悩んでいるような症状をやわらげ、当面の危機と乗り越えるためには有効な方法であると言われています。

このような薬物療法の場合には、その症状に合わせて適切な薬が処方されます。主に使用されるのは、安定剤や抗うつ剤であると言われており、以下のような種類があります。

・抗うつ薬
気持ちの落ち込みが続くときなどに用いられ、主にセロトニンなどの神経伝達物質を調節する成分が配合されているものを用います。

・抗不安薬
不安や焦り、イライラ感などが強い場合に用いられる薬で、依存性や乱用などの衝動的な行動を増す恐れもあるため、注意が必要な薬です。

・抗精神病薬
主にドーパミン系の神経に作用し鎮静させる効果があります。自傷行為などが強くみられる場合にのみ使われる薬です。

・気分安定薬
うつ病、躁病などの改善や、躁うつ病の予防のために用いられる薬です。

不眠症
睡眠薬や抗不安薬が用いられますが、依存性が高いため長期間や大量摂取などの服用は禁止されています。

・過食傾向
過食の傾向がみられるときのみ、適切な薬を処方します。

これらは、あくまでも治療の一環として処方されますが、あくまでもつらい症状を軽減させるための対処療法になります。そのため、必ず精神療法も併用して行われることが多いと言われています。

なぜなら、自己愛性人格(パーソナリティ)障害そのものを、薬で治すことはできないからです。また、抗不安薬は症状に対し即効性があるものの、依存性や抑制解除作用が出るおそれがあることから、なるべく使用は避けた方が良いと言われています。

家族療法

自己愛性人格(パーソナリティ)障害を持つ人がいる家庭では、その親もまた自己愛に対して何らかの問題を持っている可能性があると言われています。そのため、家族療法で家族全員が患者とともに治療を進めていくのは、非常に望ましいことであると言われています。

また、患者にとっての一番親密な関係の人は家族であることから、家族が患者の問題を一緒に克服できるように援助することは、家族の学びともなるためとても有効であると言われています。また、患者の治療が長引くことにより、家族までもが精神的に疲労を感じることから、その家族を含めた上で治療を進めていく「家族療法」が必要であると言われています。

家族療法の具体的な方法としては、個別面談、家族面談、グループ面談などがあり、そのケースによりさまざまなプログラムを受けることができます。個別面談では、それぞれの性格や悩みなどを担当医師が把握することによって、家族全員の心の負担を減らすことができます。

また、家族面談やグループ面接では、他者とディスカッションをすることによって、新しい家族の連帯感や家族同士の連帯感などが生まれるという期待ができます。このようなことから、家族療法はどんな患者や家族でも効果を期待することができるため、自己愛性人格(パーソナリティ)障害には有効な方法であると言えるでしょう。

夫婦療法

夫婦間で自己愛性人格(パーソナリティ)障害のトラブルが現れる場合には、夫婦で問題を解決していく夫婦療法があると言われています。自己愛性人格(パーソナリティ)障害の特徴でもある誇大な自己愛を抱えている人は、中年期以降などに夫婦関係に問題が発生することが多いと言われています。

これは、お互いに長年溜め込んでいた不満が爆発することにより、発生するトラブルであると言われており、夫婦のどちらかが自己愛性人格(パーソナリティ)障害であるために、熟年離婚に至るケースも多いようです。そのため、熟年離婚などの危機に面している人は、一度自己愛性人格(パーソナリティ)障害を疑う必要があるかもしれません。

入院治療

自己愛性人格(パーソナリティ)障害を治す方法としては、通院以外にも入院治療があります。しかし、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の患者は、その障害の特徴から入院治療の効果に誇大な期待を持ったり、院内のスタッフを自分の思い通りに動かせる存在とみなしたりする傾向があります。

そのため、入院治療を進めたものの、自分の思い通りにならない場合には、強く反発して問題行動を起こしたり、スタッフとの関係性にも問題が生じるなど、トラブルを起こすことが多いと言われています。このようなことにならないためにも、入院治療を進める前に、治療の枠組みなどをきちんと決めておく必要があります。

また、このような入院治療のメリットとしては、以下のようなものがあります。

・患者の実態を把握することができる
入院生活において患者がみせる行動の多くには、その心が反映されていることが多いため、治療スタッフは患者の実態を把握することができます。

・病院内の出来事を治療に活かすことができる
患者の行動や対人関係などから、病理を読み取ることができるため、それを患者自身に理解させたりなど、治療に活かすことができます。

ただし、最低限の入院規則を守れない人は、入院治療を受けることはできません。しかし、このような規則を守ることや、治療スタッフと人間関係を築くということは、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の治療をするにあたり、大きな意味があると言えるため、集中的に治したいという人の場合には、最適な方法であると言えるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自己愛性人格(パーソナリティ)障害の特徴から原因、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人との接し方や障害の治療方法までをご紹介してきました。自己愛性人格(パーソナリティ)障害とは、その態度や反応とは裏腹にありのままの自分を愛せない人が陥る精神障害であることがわかりました。

このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の主な原因は、幼少期の養育環境であると言われており、そのほとんどが両親との関係を健全に築けていないことであると言われています。また、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の親も、何らかの人格障害を持っていることが多いために、家族内においてはこの自己愛性人格(パーソナリティ)障害を見抜くことが困難であると言われています。

しかし、このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、日常生活において他人にとても悪影響を及ぼすことが多いことから、接する人によってはモラハラであると感じることも多いため、注意が必要であると言えるでしょう。

また、被害者となってしまっている人も、このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害の特徴や接し方を知り、うまく付き合っていく方法を見出す必要があるでしょう。このような自己愛性人格(パーソナリティ)障害は、現在ではざまざまな治療方法があると言われています。

治療方法としては精神療法が主な方法であると言われていますが、実際には患者自身がきちんと自己愛性人格(パーソナリティ)障害であることを自覚していない場合には、あまり意味がないと言われています。そのため、個人的に治療を進めるのではなく、家族ぐるみで治療を進める家族療法がもっとも有効な治療法であると言えるでしょう。